バイク乗りが電動キックボードに乗ってみて、日本の公道に適さないことを知った。

電動キックボード

こんにちは! yu-jiroです!

昨今ニュースを騒がせている電動キックボードですが、公道を走行できる電動キックボードを購入しましたので、乗ってみた感想をレポートしてみたいと思います。

僕は大型バイクや自転車にも乗っているので、バイク・自転車の観点がわかると思います。

キックボード無免許化の法案が出されたことについて、僕が思うことも載せたいと思いますのでよろしくお願いします。

購入したキックボード

  • メーカー:Segway-Ninebot (ホームページ)
  • 品名:J-MAX(ジェイマックス)
  • 最高速度 25km/h
  • 航続距離 65km

実際に乗ってみて

さて、実際に乗ってみて一番に思ったことは「こんなので公道を走りたくない」「自転車のほうが早くて安全だ」です。

そのように思った要因をまとめてみると、

公道走行に向かないと思った点

要因
  1. 小さなギャップでもぐらぐらして真っ直ぐ走りにくい。
  2. 車とのスピード差がありすぎて怖すぎる。
  3. 上り坂でスピードが落ち、傾斜が大きいと止まる。
  4. 右折待ちがめちゃくちゃ怖い。
  5. 走り出しがめちゃくちゃ遅い。

要因1:道路の左端を走る際、道路が荒れているところが多いため走行が不安定になる。

要因2:時速25キロで走っても追い越しの車のスピード差があり、要因1も相まって車間を取ってくれない車がとにかく怖い。

要因3:上り坂になると必ず減速する。傾斜20度を超えると自分で地面を蹴りながらじゃないと進めないくらいになる。

要因4:右折車線のない1車線の右折待ちが怖すぎる。

要因5:自分で蹴り進めてからアクセルオンでないと加速しないのだが、信号のない右折合流がめちゃくちゃ難しい。

乗り出した時はバランスをとるだけでも難しくて真っ直ぐ走るのも難しいぐらいでした。

慣れてくると真っ直ぐ乗ることは大丈夫ですが、地面のギャップにタイヤを取られてどうしてもふらつきます。

車の通行が多い道だと自分のすぐ横をガンガン車が追い越していきます。

そして上り坂になるとどんどん減速していきます。

大きな市街地でもない限り、傾斜20度以上の坂道なんてのはざらにあってもっと傾斜のきつい坂たくさんあるわけです。

そうなると自分で蹴り出して登る「人力+電動」で登らなければならなくなり、これを車道でやらされます。

そして、極め付けが「右折」です。

右折をするためには車道の右側に行かなければいけません。

これが通りの多い車道だと、まず無理です。

車が来ていなくてタイミングよく車道の右側へ行けても、右折待ちで交差点のど真ん中立っていなければいけないのです。

原付バイクぐらいなら最低限の「盾」になるでしょうが、キックボードだと裸で車の行き交うど真ん中に立つ状態です。

正直めちゃくちゃ怖いですね。

スタートダッシュが遅いのも右折のしづらさにつながっています。

この電動キックボードはいきなり走り出さないように静止状態でのアクセルオンでは動かないようになっています。

つまりある程度蹴りだして速度を出さないとアクセルが効かないのです。

大体の電動キックボードはこのようになっているようですが、これがいざ右折しようとしたときにかなりもたつきます。

ここに「上り坂」の条件が重なると最悪です。

僕は「二段階右折」や「降りて歩道を歩く」ことにしています。

こういった「乗る」面だけでもネガティブな要因でいっぱいです。

そして「乗る」以外でもネガティブな要因があります。

「乗る」以外のネガティブな要因

合うカギがない

括りつけられる「細い柱」みたいなものがあればいいのですが、僕が持っているワイヤ錠だとタイヤを通してロックすることができませんでした。

このタイヤをロックできる錠だとかなり限られると思います。

物理的にどこかにロックしておかないと簡単に持っていかれてしまうので「施錠できるか」はとても重要な要因なのに適していません。

ソフトウェアで電子ロックをかけられますが、物理的に簡単に持っていかれたらおしまいですよね。

ウィンカースイッチが扱いにくい

これは公道仕様にした際のハード的な要因ですが、スイッチをスライドして扱うスイッチで、ウィンカーを消すときスイッチを真ん中に戻す必要があります。

これが非常に分かりにくく、真ん中に戻ったフィールドバックほとんどなく逆方向のウィンカーがついていたりして、ウィンカーが戻ったか一々左手を確認しなければいけないのです。

電動キックボードの免許不要や歩道走行可について

ここまで公道(車道)を走ることについて述べてきましたが、ここからは電動キックボードの「規制緩和」について触れていきたいと思います。

検討されている規制緩和の内容

  1. 自転車と同じ扱いになる
  2. 時速20キロ以下である
  3. 運転者が16歳以上である
  4. ヘルメット着用は任意
  5. 歩道を走る際は時速6キロでそれが分かる装置が必要
  6. ナンバープレート・バックミラーは必要か?

といった方針が検討されているようです。

スピード下げるんかい...

そうですね、ヘルメットに関しては自分が突っ込んで行く分には時速20キロ程度なら必要ないと思います。

必要なら自転車用のヘルメットで十分だと思います。今の自転車ヘルメットかっこいいですからね。

そして扱いが自転車と同じようになることで右折で車道のど真ん中に出ることなくなるのはいいと思います。

歩道を走る際の「時速6キロ制限の装置」ですが、実際時速20キロで歩道を走ろうとすると段差の多い歩道では自転車でも難しいので「歩道を走行する速度」に制限する必要はあると思います。

バックミラーは正直いらないですね、バイクだと目線をちょっと動かすだけでミラーを確認できますが、キックボードでミラーを見ようとすると自分の手元ぐらいまで目線を落とさないといけません。

時速20キロだと自分で見たほうが早いです。

実際、僕もミラーは「付いているだけ」の状態で、必要な時は目視確認をしています。

ナンバープレート絶対必要だと思います。

このような「電動キックボードの規制を徹底したり、実際に「乗る人に分かり易く」するためには「ナンバープレート」は「ライセンス」なんだという事を徹底するべきだと思います。

今回のまとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

  • 購入した電動キックボード
  • 実際に公道を走行した感想
  • 電動キックボードの規制緩和内容

現状の電動キックボードは「外国の乗り物」だと思います。

実際、外国の乗り物を日本でも走れるようにしただけですからね。

日本におけるアップダウンの多いところを走ることを考えて作られていないのが良く分かります。

なので、この電動キックボードは「日本仕様」に変わっていくべきだと思っていました。

僕が考えていたのは、現状の電動キックボードから「車道を走る側」か「歩道を走る側」へ派生するべきだと思っていました。

車道を走る側は

  • 坂を上りきるパワーを上げる
  • 車輪を大きくして走破性を上げて安定した走りができるようにする

歩道を走る側は

  • 速度を時速10キロに制限する
  • 自転車仕様と分かるようにする

とか考えていました。

今回提示されている法案はおそらく通るでしょう。

ですがその規制も知られていなければ意味がありません。

少し前に地域限定でヘルメット不要などの扱いをしたことで、電動キックボードの扱いが曖昧になって、ナンバーなしヘルメットなしで乗っている人が軒並み事故を起こすことになってしまったんだと思います。

ですから、ナンバープレートを取得する手順の際に周知させるなどの措置を設けるべきだと思います。

運転免許が不要になるなら尚更だと思います。

とにかく、現状のキックボードは日本では「走るに足らない乗り物」だといえます。

市街地は別ですよ、「市街地しか乗せさせない」って言いきるならいいですが、そんなことはないでしょう。

今の電動アシスト自転車が流行ったのは「坂道が多いから」です。

そのことを踏まえて、「日本仕様の電動キックボード」が出たら間違いなくそれは「良い物」だと言い切れるでしょう。

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